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イエス様は、自由の守護者という題です。

(聖書ヨハネ8章31朗読)

イエス様は、真理を知れば自由となるとおっしゃいました。この数ヶ月、今日のこの説教を伝えたかったのです。

私が葛藤していた事の一つは、私達、統一教会は、歴史と関連して、世界の方向を変えると言うのですが、お父様は1970年代に渡米し、原理を教え、4万人もの人が教会の門を通りました。信じがたい革命が起こり、原理による明確な神学、神に対する答え、キリスト教が簡単に答えられなかった問題に答え、再臨主がどのように来るか答え、多くの人たちが大きな希望を持ちました。

しかし、その期間が過ぎて、原理が約束した内容を実現する事ができず、摂理が延長されたのを目撃しました。原理の予言を、実践を通して理想世界を実現しようとしました。冷戦時代にお父様は、目覚しい活躍をなし、冷戦が終わり、共産主義は克服されました。しかし、その後でも、私達は次に何が起こるべきか明確に答えを与えることができませんでした。

30年が過ぎ、創立記念日が近づいています。皆が、新しい時代が創立記念日から来るだろうか、と皆が思っています。

私達は神学の様々な部分について葛藤しますが、私は兄の国進兄様に感謝しているのですが、ただのビジネスマンではなく、お父様が国を立てる名を与え、学校を終えた後、大きな会社を立て、成功してきました。統一教会の中でも、成功し、投資をしてきました。国がどのように動き、国際的にどのような投資をすれば良いか学び、そのためには政治を学び、国際政治も、特定の国の政治を学び、のみならず、彼はとても信仰深い人です。

米国においては、彼はいつも自分の会社から神学校に多くの献金を毎年しました。誰に言われなくてもしたのです。このような様々な経験から、国や状況を分析する能力を伸ばしました。

私にとって驚くべき事は、国進兄様は原理の中にとても重要な事を見出しました。原理全体を見ると、国際関係を分析し、国をアベル、神の圏、カイン、サタンの圏と分類し、神学的な分析をして、キリスト教、第一次大戦、二次大戦、国際的な領域を分析していますが、しかし、私達は一国の状況を分析したことはありません。

例えば、創造原理を見ると、神がいて、アダムとエバを創造し、彼らは神の子女で、神は三大祝福を与えました。全ての祝福家庭はこれを知っていますね。個人完成、個人の責任、第二に家庭をなし、第三に万物に対する主管、この簡単な内容を私達は良く知っています。何度も聞きました。何度も分析しました。

個人完成は心の体の一体化であると分析し、家庭レベルは理想家庭を築くことであり、万物主管とは自然と調和をなし良く生きる事、授受作用を学び、堕落論ではサタンのやり方を学びました。お父様は、アダムとイブをどうやってサタンが堕落させたか明らかにしました。アダムとエバと天使の物語はとても大切です。ただの神学的、聖書の物語ではありません。国進兄様が経済や政治的システムを分析しました。

私達はある日、食事を共にしていました。彼は私に尋ねました。歴史を学ぶと、特に古代ギリシャやローマを学ぶと、とても壮大な文明で、民主主義を目指し、市民に自由を与えました。しかし、この自由がどうして最後には失われたのでしょうか。自由がどうやって独裁に代わって行ったのか、これには4つの段階があります。

国進兄様は、自由の国として始まり、自由を全ての人に与えようと努力しましたが、時間が経つにつれて、政治家が選ばれなければならず、大衆から人気を得ようとしました。ステージの上に立って、スピーチをする、これは大衆主義です。

それで社会福祉などのアイデアを導入し、全ての人の面倒をみる、これをする、あれをする、と言って、投票を得ようとしました。この大衆迎合によって政府は、とても大きくなりました。

そして、政府は全てをなすのに十分なお金がない状態になりました。教育機関、福祉や、どこからお金が来るのでしょう、税金を上げても限界があるので、他国からお金を借りないといけなくなり、社会主義的システムが徐々にくずれていったのです。

借金があって、自由に貿易ができず、政府が全てを所有していて、国有化し独占しました。経済状況が悪化して、そして独裁者が現われました。「民主主義は上手くいっていない、私に従いなさい」と言ったのです。

これは古代の民主主義にだけ起こった問題ではありません。アルゼンチンでも、キューバでも、ドイツでも、ヒットラーが民主国家を独裁国家に変えました。

この理論の驚くべき所は、創造原理で始まっているところです。創造の理論の中に、大きな秘密を見出す事ができるのです。エデンの園でアダムとエバと天使長がいました。

国の中で、政府はどの位置でしょうか。政府はアダムの位置ですか、神の息子ですか、エバですか、神の娘ですか、それとも天使長の位置ですか。神の息子や娘を助ける位置ですか。どの位置ですか。皆さん、即座にわかるでしょう。原理を知っているから。政府はもともと主人の位置にはいないのです。神の息子娘の僕の立場です。天使長も同じように、神の息子娘であるアダムとエバに仕える立場でした。

同じように、政府のために働く人達は、公的僕と呼ばれています。人々の僕ということです。人々の為に働きます。市民を助けるはずです。為に生きる、はずでしょう。もともとの考えに民主主義の国なら皆が同意するでしょう。しかし、それは政府のために働く人がサタンだというのではありません。位置が重要なのです。政府の位置は、アダムやエバの位置ではなく、神の子女の位置ではありません。

神の子女に侍る立場なのです。国の市民に。堕落によって、サタンは位置をひっくり返して、主人の位置を取りました。アダムとエバはサタンに仕えるようになったのです。私達はサタンに仕えるようになったのです。もちろん、政府の事務所を訪ねれば、たぶん皆良い人でしょう。政府の人が親切であるかどうかに関して語っているのではありません。単に政府の位置に関して語っているのです。

原理から見るなら、政府は神の子女に侍る位置です。そこが大切な点です。それをわかれば、私達は大きな力を得ることができます。なぜなら、私達はアダムとイブであり、国の主人の位置にあるべき人達だからです。

ご存知のように、共産主義の政府は全てを所有しています。様々な共産主義の国に行きましたが、人々は何も所有する事はできません。他の市に行く事すら許可を得なければなりません。自由は全くありません。私的所有はありません。人々はまた自分を守る武器を持たず、天使長でる政府が100パーセント支配しています。

そのような環境では、天使長が主人になるのです。子女であるアダムとイブが僕になるのです。だから、そのような国では、信仰を持つ事ができません。故に、真の父母様は、激しい戦いをしたのです。

このような内容について考えてみる時、お父様は原理原本で驚くべき事を言っています。教会員の中でも、多くの人達が、金ウォンピルに原理執筆を全て任せたと思っていますが、お父様御自身が600ページ以上を書いたのです。とても大きな部分がお父様の執筆です。神学的観点から見るなら、イエス様が600ページも書いたら、比較できない世界的な宝でしょう。

原理原本は創立記念日の前に、世界的にすぐに出版されます。私はその中の部分を読んでいますが、信じられない内容があります。原理原本は1951年の6月、7月、8月にわたって書かれました。その中で、自由な理想世界、自由な理想世界、とお父様は繰り返しています。お父様は、自由な理想世界を望み、「どうやって平和は来るのか」と尋ねています。

私は、世界の様々な宗教を学びました。彼らは「どうやって平和は来るのか」という質問に答えます。瞑想を中心とする宗教、仏教、ヒンズー教、カトリックの一部は、「簡単だ。各自が平和になることだ。各自が瞑想し、各自が平和を得る。こうやって各自が平和世界を得る。」と言います。キリスト教においては、聖書を中心として平和が来ると言います。イスラムにおいては、コーランへの服従によって、平和が来ると言います。

お父様は何と言っているでしょうか。驚くべきことです。1951年に、「平和が来る前に、自由がなければならない」と言っています。家庭の誓いの4を見てください。自由と平和と統一と幸福の世界。自由なくして、平和は来ません。なぜでしょうか。自由なしには独裁者が現われ、人々は抑圧され、平和はなく、統一もありません。南北の統一が成し遂げられていないのは自由がないからです。自由なくして統一は成し遂げる事ができません。自由なくして幸福もありません。

原理の中において、自由は核心の内容です。真の愛を実践し、神を愛したくても、自由なくして神を愛する事を選択することもできません。ただのロボットです。しかし、神は信じがたい贈り物を下さったのです。選択の自由です。自由を通して、愛する自由があります。もちろん、悪を選ぶ自由もあります。罪を犯す自由もあります。しかし同時に愛する事を選ぶ事ができるのです。真の愛を選び、正義を選び、倫理的なことを選び、神に喜びを返す事を選ぶことができます。これらの選択の中心には自由があります。

これが分かれば、どのように天使長が自由を奪ったかがわかります。ルシファーは誰を最初に誘惑しましたか。聖書に、エバを誘惑し、アダムを誘惑したとあり、天使長の立場は、常に権力を拡大するのです。

政府においては、そこに働く人達が悪人だというのではありませんが、政府というものの性格は、つねに拡張したい性格のものです。それだけが、彼らができる事です。だから、米国の初期においても、人々に銃を持っていなさい、と言ったのです。トマス・ジェファーソンだと思いますが、「政府が大きくなりすぎないように、30年ごとに政府に対する革命があるべきた」と言ったのです。

また、天使長がそうだったように、政府は甘い話をし、投票を得ようとします。例えば、お父様のお話を考えてみてください。お父様は理想世界を語り、国境もなく、法もなく、良心によって生きる、家庭を中心として、信仰により、信頼し、弁護士も判事もいない世界、軍も警察もない世界。これを聞いた時、どう思いましたか。私がこれを聞いた時、「不可能だ。そのような国や世界はできない。」と思いました。

しかし、米国が作られた当初を見れば、各自が自分の自由を守る責任を持ち、憲法の武器所持の権利をもって、各自が国を守ることができました。政府に警察を送ってくれるように頼むのではなく、人々は警察の役割を自分達で持ちました。それがもともとの米国でした。

1940年代から、ルーズベルト大統領は社会福祉システムに取り掛かりました。社会福祉は、甘い言葉をかたります。障害者を保護するとか。しかし、社会福祉の恩恵を受けようとすれば、まず離婚しなくてはなりません。

妻は、離婚した人になって、社会福祉の恩恵を受けるのです。これが離婚文化を助長するでしょうか。もちろん、します。これは米国の事だと思うかもしれませんが、フィリピンの女性にあった時に、韓国で社会福祉を受けるためには、離婚しなければならない、と言うのです。これが私の論拠です。

天使長はいつも甘い言葉を使います。誘惑します。家庭が倒れるように。夫を追い出せ、結婚するな、夫、つまりアダムではなく、私(政府)に結婚しろ、と言い、これが韓国社会が米国に似てきているということなのです。次に、より多くの子供がいれば、もっと多くのお金をもらえる、何人の男と寝てもかまわない、沢山の子供がいればお金をもらえる、フリーセックスの文化は社会福祉から生まれました。

皆さん、天使長は家庭を攻撃しました。これが結果です。夫を家庭から追い出し、「自分に結婚しろ、私にはお金がある、自分が面倒見る。アダムが去った事をどうすれば良いのか。私が助けよう。しかし、まず夫を追い出さなければならない。」と言います。離婚。離婚の文化。その後で、言います。「何人の子供がいても関係ない。何人の男がいても関係ない。私が面倒を見る。」と言い、フリーセックス文化、お父様が50年戦ってきたものです。

誰が家庭を破壊しましたか。天使長、天使長の位置です。誰も、この明確な分析をしませんでした。今や、原理的分析によって、手がかりを得ることが出来ます。家庭がどのように破壊されるのか考えて見ましょう。

社会福祉ができるまで、誰も政府からお金をもらいませんでした。各自が成熟した人間でなければなりませんでした。自分が成熟した生き方をしなければなりませんでした。破産すれば誰が助けますか。家族が。だから、彼らにツバをはけば、私が破産した時に、助けますか。助けません。だから、私は成熟した行動を取らなければならないのです。家族関係をありがたく思い、大切にしなければならないのです。私が破産すれば家族が面倒をみる、それによって家族内のアカウンタビリティがもたらされるのです。

自由世界においては、アカウンタビリティが創られるのです。自由世界においては、誰が福祉の責任者ですか。家庭です。次は何ですか。宗教が責任を持つのです。宗教は、歴史的に多くの人達を助けて来ました。宗教の福祉が、なぜ政府のものより良いのですか。倫理や価値観を教えるからです。

政府は、沢山の男と寝て、沢山の子供を作れと言います。倫理も価値観もありません。神の御旨はそこにありません。しかし、家庭においては、「そんな事をすれば助けない。成長しなさい。」と言います。それで向上するのです。宗教でも同じです。

宗教は、人を傷つけ、飲酒する事を助長しますか。そうは思いません。倫理を教えると同時に、「ここを直しなさい。自分が変わってこそ助けてもらえる」と教えます。そうやって、人々に責任を持たせなければなりません。だから、人々は、家庭や宗教が、社会福祉などより、天使長グループの政府より、人々を守る事ができる、というのです。

これは歴史を見てもわかります。原理によって見れば、天使長が甘い約束をして、私達の自由を奪いました。米国においては、無料の教育を市民にしました。米国は約1万ドルを一人の学生に支給します。米国は世界一です。教育における投資においては世界一なのだから、世界一の成績を取るべきでしょう。国際的に学力を比較すれば、反対に、米国はもっとも多くのお金を使うのに、25位です。米国の公的な教育のレベルも下がっていると言われています。健全な競争がありません。

ほとんどの人達がアイフォンやスマートフォンを持っているでしょうが、アイフォンやスマートフォンがどうやってあらわれましたか。自由によってです。自由の中における創造性によってです。自由経済によって、健全な競争がされ、より良い商品が市場に現われます。消費者はそれによって益を得るのではないですか。アイフォンのようなものは、社会主義的なシステムではなされません。天使長である政府は、創造性を妨げます。発展もなく、健全な競争もありません。必然的に、社会主義的な国は弱くなります。

私達は、このような深い分析が原理によって可能である事に気がつきませんでした。私は、このようなアイデアを人々と話しあうことを心配していました。

統一教会に政治的力があれば、どのような国を造るでしょうか。お父様の過去の御言葉を分析すれば、左寄りになります。共産主義や社会主義的な政治的思考になります。だから、私は何の希望も持つ事ができませんでした。どのようなシステムを基本にした国になるのか。社会主義や独裁、そのような国に住みたくはありません。あなた達もそのような国に住みたくないでしょう。

なぜでしょうか。それは誰もが自由を求める本心があるからです。最後に、この原理の秘密、政府は天使長の位置で働くという事、これが分かれば、アダムとイブは最高の自由の中で生きるべきだ、市民が自由を楽しむべきだ、政府は天使長として市民に仕えるべきだ、政府は重荷ではなく、お金は天(政府)から降ってこないので、家族関係がもっと大切になり、人々は奉仕するようになり、人々が互いに助け合い、お互いに責任を持つようになり、そのような社会においては、人々は自由であり、責任を持ち、平和軍や平和警察に参加し、自分の正義と平和を守り、そのような人は天一国の主人となり、そのようになれば、世界は統一原理が、統一教会が全ての人の平和と自由を守ることを認識します。

私達は、この教会が自由を守る事ができるという事をわかるようになります。他のどの宗教も、この任務を成す事はできません。イエス様が殺されてから、私達は霊的救いのみを受けてきました。しかし、地上の救いは見出されていません。

だから、全ての宗教は、社会主義を支持しました。仏教も、カトリックも、ヒンズーも、プロテスタントも、皆が社会主義の強い支持者です。では、私達の統一教会の違いは何ですか。私達は、原理に基づいた、理想の自由を、自由の国、私達には、お父様がいます、再臨主がいます、再臨主によってのみ、理想世界は可能なのです。

兄弟姉妹の皆様、私は統一教会の未来に大きな希望を持っています。私達は天使長の位置を知っており、お父様は宗教の指導者として来ました。宗教は特別です。教育においても、政治においても、この理論がだめなら、あの理論、様々な経済理論、しかし、宗教は特別です。宗教には、御旨があります。変わらない教え、真理があります。だから、宗教では、もっと多くの人達が難しい内容を理解できます。

神から与えられた自由というギフトを守り、天使長の位置を知って、アダムとエバが行くべきところに行く、人々が再び自由になり、繁栄し、家庭中心になり、全ての市民が天一国の主人となり、その国の平和を守るため平和軍と平和警察に参加します。アベルUNは統一教会の中に打ち立てられ、世界の自由を守る宗教となります。

兄弟姉妹の皆様、私は新しい時代が来ようとしている事を感じます。そして、もっとこれらの内容を深く議論するべきです。牧師を中心として議論すれば、この概念をもっと理解できます。理想世界と自由の意味をいったん理解すれば、真の父母様はそのような理想の自由世界をもたらす事ができます。彼らは原理を中心として、王の王として治める事が出来ます。

こんなに長い説教をしてすみませんが、これはとても重要です。私は、この内容を話すのをあまりにも長く抑えてきました。国進兄様がこの内容を発見したので、敬意を払い、彼が話すまで待ちました。しかし、私は、私達が世界を変える新しいヴィジョンを持っていると確信しています。そして、私達は世界を変革する統一家とるのです。歴史的転換点が来ようとしています。創立記念日を迎えるのあたって、より献身し、自由の守護者となられ、真の父母様のために理想世界をなしましょう。